脆弱性が発見されてから悪用が出現するまでの時間は、ますます短くなっています。ときには、数時間ということさえあります。そのため、IT マネージャは実働システムへのパッチ適用を急がされ、品質保証に必要な設定管理やベストプラクティスに抵触してしまいます。新しいパッチや更新を常にリリースし続けることに四苦八苦している企業も少なくありません。
今月の第 2 火曜日、2013 年 6 月 11 日に、Microsoft 社は多くの脆弱性を対象とするセキュリティ情報(MS13-051)を公開しました。報告によると、その脆弱性のひとつが標的型攻撃に悪用されています。攻撃者は、スピア型フィッシング攻撃の一環として、特別に細工した添付ファイルを送信してこの脆弱性を悪用できてしまいます。
Microsoft Office の PNG ファイルに存在するバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2013-1331)、すなわち Microsoft Office に存在するリモートスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性によって、リモートでコードが実行されます。これは、Microsoft Office 2011 for Mac と、全 Windows プラットフォーム向けの Microsoft Office 2003 に影響することが確認されています。
シマンテックは現在、この脆弱性に対して以下の検出定義を用意しています。
ウイルス対策定義
侵入防止シグネチャ
- Web Attack: Microsoft Office CVE-2013-1331 2
- System Infected: Trojan Backdoor Activity 12
シマンテックは保護対策を強化するために、この脅威を継続的に監視し、対応ができしだい、該当の更新を提供する予定です。ウイルス定義対策を定期的に更新し、以下の Microsoft 製品の最新パッチをインストールすることをお勧めします。
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