寄稿: Avdhoot Patil
サッカーのクラブチームや有名選手、関連イベントを狙うのは、どうやらフィッシング詐欺師の習性のようです。詐欺師は卑劣な行為を繰り返しており、特にサッカーを標的にしています。今回、目を付けたのは、レアル・マドリード C.F. です。スペインのマドリードに本拠を置く同クラブは、世界で最も裕福なサッカークラブの 1 つであり、お数多くのファンを抱えています。
図. 偽のフィッシング Facebook ページ。レアル・マドリードとクリスティアーノ・ロナウド選手の画像が使われている。
この図にあるように、フィッシングページは、レアル・マドリードを強調したデザインのページコンテンツで、ユーザーに Facebook のログイン情報を入力するよう求めます。このページのタイトルは「Facebook Real Madrid Login」で、背景には同クラブのクリスティアーノ・ロナウド選手の画像が使われています。ユーザーがログイン情報を入力すると、このフィッシングサイトからレアル・マドリードの正規の Facebook コミュニティページにリダイレクトされます。正規のページにリダイレクトするのは、正当なログインだと思わせるためです。このフィッシングサイトの手口に乗ってログイン情報を入力したユーザーは、個人情報を盗まれ、なりすまし犯罪の被害者になってしまいます。
たくさんのファンが付いている有名選手やサッカーチームを利用すれば、標的も膨大な数にのぼり、結果的に個人情報を収集できるチャンスも大きくなることを詐欺師は知っています。2013 年 6 月にもこの傾向は続き、同じようなフィッシング詐欺の手口が横行しています。
インターネットを利用する場合は、フィッシング攻撃を防ぐためにできる限りの対策を講じることを推奨します。
- 電子メールメッセージの中の疑わしいリンクはクリックしない。
- 電子メールに返信するときに個人情報を入力しない。
- ポップアップページやポップアップ画面に個人情報を入力しない。
- 個人情報や口座情報を入力する際には、鍵マーク、「https」の文字、緑色のアドレスバーなどが使われていることを確かめ、その Web サイトが SSL で暗号化されていることを確認する。
- ノートン インターネットセキュリティやノートン 360 など、フィッシング詐欺およびソーシャルネットワーク詐欺から保護する統合セキュリティソフトウェアを使う。
- 電子メールで送られてきたリンクや、ソーシャルネットワークに掲載されているリンクがどんなに魅力的でも不用意にクリックしない。
- 偽の Web サイトや電子メールを見かけたら報告する(Facebook の場合、フィッシング報告の送信先は phish@fb.com)。
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