寄稿: Avdhoot Patil
有名人のスキャンダルは注目度が高く、フィッシング詐欺師もサイトに利用しようとして常に狙っています。最近では、英国の歌手で女優のリタ・オラさんを利用したフィッシングサイトが確認されています。このフィッシングサイトは、無料の Web ホスティングサイトをホストとして利用していました。
このフィッシングサイトでは、ビデオを「ソーシャルプラグイン」と称して、Facebook のログイン情報を入力するよう求めてきます。フィッシングページには、背景にリタ・オラさんが映っている偽の YouTube 画像が貼り付けられていますが、問題のビデオには、彼女が登場するアダルトビデオと思わせるタイトルが付いています。リタさんが最近注目を浴びる出来事があったことから、フィッシング詐欺師がさっそくそれに目をつけたようです。フィッシングサイトは、ログイン情報を入力すれば背景に映っているビデオを見られると思わせる作りになっています。実際には、ログイン情報を入力しても、彼女のアダルト向け画像が載っているあるサイトにリダイレクトされるだけです。もちろん、ビデオの画像が載っているサイトにユーザーをリダイレクトするのは、ログインが有効であると思わせ、疑惑をそらすためです。この手口に乗ってログイン情報を入力したユーザーは、個人情報を盗まれ、なりすまし犯罪に使われてしまいます。
インターネットを利用する場合は、フィッシング攻撃を防ぐためにできる限りの対策を講じることを推奨します。
- 電子メールメッセージの中の疑わしいリンクはクリックしない。
- 電子メールに返信するときに個人情報を記述しない。
- ポップアップページやポップアップ画面に個人情報を入力しない。
- 個人情報や口座情報を入力する際には、鍵マーク、「https」の文字、緑色のアドレスバーなどが使われていることを確かめ、その Web サイトが SSL で暗号化されていることを確認する。
- ノートン インターネットセキュリティやノートン 360 など、フィッシング詐欺およびソーシャルネットワーク詐欺から保護する統合セキュリティソフトウェアを使う。
- 電子メールで送られてきたリンクや、ソーシャルネットワークに掲載されているリンクがどんなに魅力的でも不用意にクリックしない。
* 日本語版セキュリティレスポンスブログの RSS フィードを購読するには、http://www.symantec.com/connect/ja/item-feeds/blog/2261/feed/all/jaにアクセスしてください。