どんな企業でも、イノベーションと創造性はその企業文化に深く根ざしたものでなければなりません。シマンテックでも、社内のいたるところから素晴らしいテクノロジとビジネス上のアイデアが生まれており、筆者は毎日のようにそれを目撃しています。そうした革新的なアイデアから最先端の製品やサービスを作り出すには、アイデアを持ったチームメンバーが弊社のエンジニアリングセンターや研究室、グローバルサービスチームと連携できるようにすることが必要です。
最近シマンテックは、そのイノベーションを複数の独立系業界団体から高く評価されました。
- Thomson Reuters は、シマンテックを「Top 100 グローバルイノベーター」に 5 年連続で選定しました。また、同社の新しいランキング「Top 25 ベイエリアイノベーター」にもシマンテックは選定されています。
- Gartner は、2016 年の Magic Quadrant レポート「Data Loss Prevention, Managed Security Service Providers, and Endpoint Protection Platforms(データ漏えい防止、マネージドセキュリティサービスプロバイダー、およびエンドポイント保護プラットフォーム)」の主要 3 部門でシマンテックをリーダーに選出しました。
- AV-TEST.org は、企業エンドポイントセキュリティの部門で Symantec Endpoint Protection が「Best Protection 2015」賞を獲得したと発表しました。
イノベーションの原理
組織で真のイノベーションを推し進めるもの、そしてイノベーションの文化を育むために必要な要素とはいったい何なのでしょうか。筆者の経験から言うと、イノベーションの成功を企業に約束する原理がいくつかあります。それをご紹介しましょう。
- 強力なイノベーションの文化 - イノベーションは「トップダウン」だけでなく「ボトムアップ」からも生まれるものであり、組織のどこから出てきてもおかしくありません。経営陣に必要なのは、正しい方針や枠組み、適切な環境、相応の報奨を用意することで、イノベーションが長続きする文化を醸成することです。トップダウンの号令だけでは、そうした文化は生まれません。
- 今ある問題を解決する - イノベーションの難しいところは、遅すぎても早すぎてもだめだという点です。業界や社会全般が今まさに直面している問題や課題を、革新的なアイデアによって解決できる、ちょうどいいタイミングで到来する必要があります。
- 有機的・組織的なイノベーションと無機的・非組織的なイノベーション - 企業の成功と失敗は、有機的・組織的なイノベーションを実現できるかどうかにかかっています。非組織的なイノベーションは、組織的なイノベーションに代わるものではなく、補完するものでなければなりません。
- 現在の製品とテクノロジにおけるイノベーション - この点は、完全に新しいソリューションを開発することに劣らず重要です。
- 成功だけでなく失敗も大切にする - 何がうまくいって、何がうまくいかなかったのか。そこから、今後の努力に役立つどんな教訓を得られたのか―成功だけでなく失敗も記録に残すことが不可欠です。
現在と未来のためのイノベーション
サイバーセキュリティ世界のグローバルリーダーとして、シマンテックは次々と新しい脅威を検出し、新次元の攻撃からお客様を保護しています。お客様、パートナー各社、そして業界全体のためにセキュリティのレベルを引き上げることに日々尽力しています。
脅威をめぐる環境は変化が絶えないため、セキュリティに関するイノベーションの需要もまた尽きることがありません。クラウド、モバイル、「モノのインターネット」の登場によって、私たちは今、脱工業化とデジタル革命のまっただ中に置かれています。そして、その脱工業化とデジタル革命が成功するかどうかは、新しく登場したシステムを企業と消費者が信頼できるかにかかっています。セキュリティ業界は、その信頼を守る最前線に立ち続けなければなりません。今後の何世代にもわたって繁栄した社会が続くという期待を守る必要があるのです。
シマンテックは現在、意欲的で有機的な製品イノベーションサイクルのただ中にあります。それ以上に取り組んでいるのが、この世界の発展に向けて大きく貢献することです。イノベーションと創造性が、その目標達成を推し進め、現在と未来の繁栄を約束してくれるはずです。
【参考訳】