今月のレポートでは、電子メールマルウェアの比率が昨年 12 月以降大幅に低下していることがわかり、今年 1 月はウイルスを含んでいた電子メールは 400 通に 1 通のみでした。これは 2009 年以来最低のウイルス比率です。これは、電子メールウイルスの配布者が休暇シーズン後で一休みしている、または悪質なペイロード配信のための選択肢としての電子メールからの乗り換えが続いていることを示している可能性があります。今後もこの傾向を注視し、低下が続くかどうかを確認していきます。
今月のその他のニュースとして、バレンタインスパムの本格化が挙げられます。この時期、このようなスパムは一般に電子カードとして届き、「片思いの人」からかもしれない(最初にきちんとした電子メールが一方的に送られてくることが多い)という被害者の好奇心につけ込みます。残念ながら、この時期のこのような電子メールの多くは予期しない恋物語ではなく、むしろ偽の掘り出し物、フィッシング詐欺、または悪質なコードにつながります。これらの詐欺の詳細は、こちらに記載されています。
最後に、今月、シマンテックは Microsoft 社と連携して悪名高いボットネット Bamital を活動停止させました。このボットネットの主な目的は、検索エンジン結果を乗っ取り、それらを攻撃者が選んだ広告をホストする C&C サーバーへリダイレクトすることによって広告収入を生み出すことでした。シマンテックは、2009 年から追跡してきたこのボットネットの活動に使用されている既知のコンポーネントをすべてシャットダウンすることに成功しました。セキュリティレスポンスでは、ホワイトペーパーをリリースし、このボットネットの詳しい概要を提供しています。こちらでダウンロードできます。
今月のシマンテックインテリジェンスレポートをダウンロードし、ぜひご活用ください。