シマンテックは、すべてのバージョンの Internet Explorer に影響するゼロデイ脆弱性(CVE-2014-1776)が報告されていることを確認しています。
Microsoft 社は、限定的な標的型攻撃に悪用されている Internet Explorer の脆弱性についてセキュリティアドバイザリ(2963983)を公開しました。この脆弱性に対するパッチはまだ提供されていません。また、このブログの執筆時点で、パッチのリリース予定日も公表されていません。
シマンテックでテストしたところ、この脆弱性によって Windows XP 上の Internet Explorer がクラッシュすることを確認しています。Microsoft 社は 2014 年 4 月 8 日(日本時間の 2014 年 4 月 9 日)をもって Windows XP のサポートを終了しているため、これは Windows XP ユーザーにパッチが提供されない初のゼロデイ脆弱性となります。ただし、Microsoft 社は、Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)4.1 以降のバージョンによって、Internet Explorer に影響するこの脆弱性が緩和され、EMET を Windows XP 上でも使用できることを公表しています。シマンテックセキュリティレスポンスは、EMET を使うことに加えて、Microsoft 社からパッチが提供されるまでは、一時的に別の Web ブラウザを使用することを推奨します。
シマンテック製品をお使いのお客様は、以下の検出定義によってこの攻撃から保護されています。
- Bloodhound.Exploit.552
- Web Attack: MSIE Use After Free CVE-2014-1776
詳しいことがわかり次第このブログでお伝えします。
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